Netflix『グレイマン』の感想。超大作だけにキャスト・アクションは最高だがストーリーはやや微妙。続編に期待!

2022年7月に配信され、ネットフリックスのオリジナル映画『グレイマン』

Netflixが史上最大の制作費を投じたという超大作アクション作品です。

配信とほぼ同時に続編とスピンオフ作品の製作も発表されるなど、Netflixの力の入れようがよくわかる作品となっています。

日本語吹替・字幕あり。


前半はネタバレなし、後半からはネタバレありとなっていますので、これから映画を見る予定の方はご注意ください。

目次

『グレイマン』のあらすじ&PV

見えない存在 “グレイマン” になれ。
刑務所で服役していたコートランド・ジェントリー(ライアン・ゴズリング)は、CIAのドナルド・フィッツロイから誘いを受け “シエラ・シックス” のコードネームを与えられます。
組織内でもトップクラスの暗殺者となったコートですが、組織の不正に関する情報を手にしたことでCIAから追われることに。
同じく “シエラ” のコードネームを持つロイド・ハンセン(クリス・エヴァンス)などから命を狙われる中、果たして逃げ切ることが出来るのか。

豪華キャストによるネトフリ渾身の一作

原作はマーク・グリーニーの小説『暗殺者グレイマン』。

主演の「シエラ・シックス」ことコートランド・ジェントリーを演じるのは『ラ・ラ・ランド』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のライアン・ゴズリング。

ライバル役のロイド・ハンセン役に『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンス、CIA工作員ダニ・ミランダ役に『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンドガールを演じ話題となったアナ・デ・アルマスを起用。

そして監督には『アベンジャーズ』を手掛けたルッソ兄弟が担当するなど、まさに超豪華キャストとなっています。

ネトフリ史上最大の製作費が投じられたというだけあって、このキャストだけでも見たくなる作品ですね。


また、日本語吹替の声優はロイド役に中村悠一、スーザン役に内田真礼など人気声優を起用しています。
普段、海外の映画は字幕派という人も声優好きなら吹替で見てみるのもアリかも?

【ネタバレなし】『グレイマン』の感想

個人的な評価

評価 :3.5/5。

3.5

超大作だけに見応えは抜群。
しかし、展開はありきたりでやや退屈な部分も。



アクション映画としての見応えは抜群で、アジアやヨーロッパなど世界各地を飛び回り、街中でのド派手なバトルや敵とのアクションシーンなど文句のつけようがないくらいに楽しめました。

劇中でも言っていましたが、さすがにやりすぎでは?と思う場面もあるほどでした(笑)

ライアン・ゴズリングをはじめとした主要キャストの魅力も十分堪能できます。

前置きが短く、序盤から激しいアクションシーンになるので物語に入り込みやすいのも良かったですね。



しかし、超大作ということで期待しすぎた部分もあると思いますがストーリー展開はやや期待外れな印象もありました。


原作の小説からそうなのかはわかりませんが、CIAのエージェントとしては行き当たりばったりすぎるんじゃないでしょうか…。

親交のあったフィッツロイを頼ることはCIA側も当然考えるでしょうし、クレアが人質に取られてフィッツロイが脅されることもある程度想定できたのでは?と思ってしまいました。
その後も何度も行き先がバレますが、毎回追手が来ることへの対策がないのが気になりました。

ほとんどが逃げた先でピンチになり身体能力の高さで強引に突破するという展開で、アクションの見応えに反して退屈に感じてしまいました。

もうちょっと頭脳戦のような場面も見たかったです。

同様に、敵役のロイドも数による力押しばかりで本当にCIAの凄腕エージェントなのかと疑ってしまうくらいでした。



とはいえ、残念に感じたのは上記の要素だけで他は良かったと思います。

特にこの手のアクション大作ではお決まりのロマンス要素が全くないのは好印象でした。
恋愛要素があるのは問題ないのですが、「007」シリーズのボンドガールのようにロマンスが義務的に入っているのは好きじゃないです。


なんにしても、Netflixが史上最高の制作費を投じて作られた大作だけに、見ておく価値は十分あります。

すでに続編とスピンオフ作品の製作も決定しており、続編を楽しむためにも一度は見ておくことをおすすめします。


余談ですがジェームス・ボンドのオメガのように、『グレイマン』もタグ・ホイヤーとパートナーシップを結んでいるそうです。

ここから先はネタバレありです。まだ見ていない方はご注意ください。

【ネタバレあり】『グレイマン』の感想

ネタバレなしの方にも書いていますが、見始めて10分もしないうちに派手なアクションシーンになります。

アクションシーンのすぐ後にこの物語の核心であるチップの説明をされるので、物語に入り込みやすいです。


全体的にCIAのエージェントというわりにちょっと脳筋すぎるのが気になりました。

追いつかれてピンチを派手なアクションで切り抜けるという展開ばかりではなく、もっと追手を出し抜くような展開も欲しかったですね。

そういう意味ではウィーンで落とし穴に落とされた時の脱出方法なんかは良かったんですが、その後は微妙だったかな。


プラハのシーンは、突っ込みどころ満載ではありますがアクション映画としてはこういうシーンも見たいよね、ということで深く考えずに楽しみました(笑)



予想外の展開で気に入ったのが中盤の病院のシーン。

インドの人気俳優ダヌーシュが演じる刺客 “ローンウルフ” に急襲され、コートはダニ・ミランダと二人がかりで応戦するもののチップを奪われててしまいます。
この場面でダニに渡した銃に弾が入ってなかったっていう下りは面白かったですね。

あれ弾が入ってたらどうなってたんだろう。

映画のラストでは再度ダニがローンウルフと戦いますが、ロイド達の卑劣なやり方が気に入らないローンウルフは彼女を見逃して去っていきました。


映画の配信開始前に行われたインドでのイベントで、ジョー・ルッソ監督は「もし物語を続けられるなら今後も登場を保証する」とコメント。
続編もすでに決定しているので、ローンウルフの登場は十分期待できるでしょう。

全編においてロイドが胸糞すぎる悪役となっていますが、それだけにラストシーンでクレアを約束通り解放したのは意外でしたね。

クレアを殺してコートを激怒させたりせず、対等に力比べをして勝ちたかったということでしょうか。



映画の最後はクレアを救出して去っていくところで終わりますが、続編ではクレアはどうなるのでしょうか。

クレアを守りながら組織と戦う感じになるのか、それとも彼女を安全な場所に逃がしてあまり出番はなくなるのか。


大作だけに次回作は当分先になると思いますが、ちょっと微妙に感じる部分もあった今作を超える映画になることを期待したいです。

作品情報・批評サイトの評価

タイトルグレイマン
公開2022年 アメリカ
時間122分
監督・脚本監督:アントニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
脚本:ジョー・ルッソ、クリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリー、ジョー・シュラップネル、アナ・ウォーターハウス
出演ライアン・ゴズリング、クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス、ジェシカ・ヘンウィック、ヴァグネル・モウラ
日本語吹替・字幕あり

Yahoo! 映画

評価 :3.5/5。

3.9

映画.com

評価 :3.5/5。

3.7

Filmarks

評価 :3.5/5。

3.8

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