2024年3月21日から配信されている、ネトフリオリジナルドラマ『三体』。
世界中で大ヒットした中国の小説を映像化した、超大作SFドラマです。
この記事では日本・海外の評価や感想をまとめています。
『三体』の作品情報
1960年代の中国でひとりの若い女性が下した重大な決断が、時空を越えて現代の科学を担う研究者たちに大きな影響を及ぼすことに―。自然の法則が明らかになっていくのを目の当たりするなか、再会した5人の級友たちは、人類史上最大の脅威に立ち向かうべく力を合わせることになる。
公開 | 2024年 |
製作国 | アメリカ |
シーズン・エピソード | 1シーズン・8エピソード |
監督・脚本 | 監督:デレク・ツァン 脚本:アレクサンダー・ウー 原作:リュウ・ジキン |
出演 | ジョヴァン・アデポ、ジョン・ブラッドリー、リーアム・カニンガム、エイザ・ゴンザレス、ジェス・ホン |
『三体』には中国テンセント版も存在。違いは?
Netflixの『三体』はロンドンを舞台とした物語で、主人公は女性となっています。
「三体」には中国を舞台となるテンセント版も存在。
より原作に近いのはこちらですが、現在30話まで制作されていて原作に忠実な分やや進みが遅いという声も。
Netflix版も評価は良く、こちらの方がテンポが良く見やすいという意見もあり、どちらが好みかは人によるというところでしょう。
「メタルギアソリッド」「デスストランディング」で知られる小島監督は、原作ファンにはテンセント版がおすすめとコメントしています。
テンセント版「三体」はWOWOW、Huluなどで配信中。
SF超大作「三体」(WOWOW)
本当は原作を読んで欲しいところ。原作ファンには、テンセント版がおすすめかも。 https://t.co/UrVDxQSnn6 pic.twitter.com/DEk06UVBNO
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) March 23, 2024
『三体』を見た人の評価と感想
映画やドラマの批評サイトFilmarksでは、現在4.0点。
原作の小説、テンセント版ドラマと比較されている方も多かったですが、かなり評価は高めでした。
4.0
- ストーリーが好きなSFど真ん中で最高。展開が予想通りにいかないところが素晴らしい
- 原作とは多分ちょい違うのだろうけど、わかりやすくて面白い。一気に観てしもた。原作は途中挫折してしもたけど、また読み始めようと思う。
- なにこれ・・・大傑作じゃないかい!
リアルと架空の織り交ぜ具合が絶妙 展開が面白すぎて一気見しちゃった 原作も読んでみたい - おもしろすぎて一気見。SFは勿論のこと1899とかダーク好きな人は絶対好きじゃない?
- すごく難しいけど面白かった!原作者の頭の中どうなってんの?!はやく続きがみたい。
- 原作の一巻だけ読んで視聴。原作と設定が違う部分が多く戸惑ったが楽しめた。早く続きが観たい。
- Netflixの三体、舞台がロンドンとかもろもろ設定が小説とは違うけど、引き込まれる世界観は変わらず。この週末で見終えてしまいそう。
- SFなんだけどフィクションに感じさせない緊迫感がある。船の輪切りがすごい。原作は登場人物名が全然頭に入ってこなくてリタイアしていたので映像を楽しめて嬉しい。結構大衆向けに修正してそうだけど。
- 小説は1巻を読んでます。そのうえで観るとかなーり面白い。小説版とは異なり舞台が中国からイギリスに変更されているが、その改変も許容できるレベルでストーリーは破綻していない。小説で読んだあのシーンをこう映像化するのか!という映像パワーで進んでいく傑作。
- 昨日Netflixの三体、まさかのシーズン1全話公開だった。やるなあ。現代の舞台がロンドンで人物設定もだいぶ違うが、意外にも大枠はかなり原作に忠実。
一方で登場人物の言葉使いが汚い。fワード乱発。知識エリートらは本当にこんなに品がないのか?違和感ありまくり。 - テンセント版とNetflix版の「三体」についてどっちも一長一短あるな
テンセント版は文革のシーンが削られてるけど、登場人物や舞台は原作に準拠してて、Netflix版は文革のシーンはあるけど、舞台はロンドンで主人公が女性になってて、どっちも微妙に作品の雰囲気損ねてるなーと - 三体、あっという間に半分見たけど、RadioheadのEverything In Its Right Place♪が流れてびっくりした。
海外の評価
海外の映画批評サイト「IMDb」の評価は10点中7.7点。
海外ドラマのレビューサイトの「Rotten Tomatoes」では批評家からの評価は100%中76%、ユーザーからの評価は100%71%。
- この偉大なSF小説の素晴らしい映画化で、テレビ視聴者向けに消化しやすくするために十分な変更が加えられている。全体として、この本を映画化するのは常に難しいことだったが、登場人物の組み合わせや削除はあるにせよ、テーマや前提に忠実であるという点で、番組制作者は良い仕事をしていると思う。
- このバージョンを見るのは気が進まなかったが、見てよかった。全体的に、かなりまともな映画化だと思った。決して完璧ではないが、中国版も同じだ。全体として、飽きることなく見ることが出来た。
- このリメイクの話を聞いたときは興奮した。私は見続けるつもりだが、残念ながら最初の数分でこれは期待はずれだろうと思った。
- 時間を費やす価値はない。あらゆる面で原作に忠実な中国の映画化作品を観ればいい。
- このドラマは、カタツムリのようなペースで進んでいたテンセント版よりも速く進んでいる。もしこの番組が本に忠実であることを期待しているのなら、少なくとも第1話以降は忘れた方がいい。全体的に見て悪くはない。期待していなかったが失望はしなかった。
- この番組は、最初のエピソードが終わるころには本当にスピードアップする。演技は素晴らしく、キャストはとても気に入ったし、映像も申し分ない。Netflix版のドラマは私に全く新しい経験を与えてくれる。
- 典型的なNetflixの番組で、業界標準の制作、業界標準の映画、業界標準のすべてだ。その点では7/10に値する。原作を知らなければ、かなり興味をそそられる部分もあるかもしれない。
- ゲーム・オブ・スローンズのクリエイターによるSFシリーズで、ヒューゴー賞を受賞した中国の小説を映画化したものだが、登場人物のほとんどが西洋人に変更されている。原作の深い中国政治学の内容は完全に失われている。
- 第1話を見始めたとき、正直言ってあまり期待はしていなかった。展開が遅くて混乱しそうだったが、エピソードが終わる頃には夢中になっていた!本当によくできたSFで、考えさせられるものが好きなら、このシリーズはうってつけだ。
個人的な意見だが、この作品は、私が長い間見てきた番組の中で最高の脚本作品のひとつだ。