Netflix『インターセプター』の感想。エルサ・パタキー主演のオリジナル映画。テーマは面白いが…。

2022年6月に配信されたネットフリックスのオリジナル映画『INTERCEPTER / インターセプター』。

エルサ・パタキー主演のサスペンスアクション映画です。日本語吹替・字幕あり。


配信開始から2週間、ネットフリックスの国内ランキングTOP10(映画)の上位にランクインしており注目されています。


前半はネタバレなし、後半からはネタバレありとなっていますので、これから映画を見る予定の方はご注意ください。

目次

『インターセプター』のあらすじ&PV

絶海の核ミサイル迎撃基地を舞台に描くサスペンスアクション。

太平洋の核ミサイル迎撃基地に配属されたJJ・コリンズ大尉(エルサ・パタキー)は、着任早々にアメリカの多数の都市に向けてミサイルを発射するというテロの計画を知る。

コリンズ大尉は絶体絶命の状況の中、ミサイルを阻止するためにテロ組織のリーダーであるアレグザンダー・ケッセル(ルーク・ブレイシー)らと戦う。

製作総指揮はクリス・ヘムズワース。映画にもカメオ出演。

この映画には『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』のクリス・ヘムズワースが製作総指揮を担当。

映画にも家電量販店の店員役としてカメオ出演しています(意外と出番が多い)。

クリス・ヘムズワースは主演のエルサ・パタキーと2010年に結婚しており、夫婦での共演となっています。


2020年にはNetflixで大ヒットした『タイラー・レイク 命の奪還』でも主役を演じており、ネットフリックスとはいい関係を築いているようです。

【ネタバレなし】『インターセプター』の感想

見終わった感想としてはツッコミどころが多いB級アクション映画というところ。

映画自体は98分と短めで、なおかつアクション映画なのであっという間に見終わるかなと思いきや、中盤まではこれといったアクションシーンもなくまだ半分も時間が残ってるのか!と感じてしまいました。

さすがに中盤以降は見応えもあり楽しめるのですが、国家存亡の危機というわりに全体的にどこか危機感が感じられない。

登場人物も少なく場面もほぼ施設の指令室のみで展開するため、物語のスケールの大きさに対してチープさが際立っているように感じてしまいバランスが悪いように思いました。

CGもチープな感じで、物語のシリアスさも相まって興醒めしてしまったところもありました。


個人的にはあまり楽しめたとは言えず、オススメできない内容でした。


日本でも配信開始から2週にわたってTOP10に入っているこの映画ですが、アメリカを含め多くの国でかなり見られているようです。

やはり映画の内容的に現在の世界情勢に重なる部分もあり、そういった意味でも注目されているんじゃないかと思います。

すでに続編も検討されているという話もあり、監督へのインタビューによれば次回作は10倍以上の規模になるとか。
それだけ今回の予算が少なかったということなのかな…?(^ ^;)

ここから先はネタバレありです。作品を見ていない方はご注意ください。

【ネタバレあり】『インターセプター』の感想

基地への着任早々に事件発生

アラスカにある「フォート・グリーリー」と合わせて、アメリカに2ヵ所ある核ミサイル迎撃基地のひとつ「SBX-1」は太平洋上に建設された海上の施設。

その「SBX-1」に女性士官、コリンズ大尉(JJ)が着任するところから映画は始まります。

上官への挨拶を済ませ自室に案内されたところ、早々に問題が発生。
フォート・グリーリーが襲撃され、連絡が取れなくなったという。

それと同時にロシアの基地で16発のミサイルが盗まれたという報告が入り、ペンタゴンからの連絡、更にテロ組織からの犯行声明が行われました。

ちょっとやりすぎでは?というくらいテンポのいい展開で一気に緊迫した展開に。


JJはSBX-1にも内通者がいるのではと疑いますが、予感は的中し上官が殺され、仲間のひとりビーバーも銃撃を受け気絶してしてしまいました。

なんとか指令室への敵の侵入を防いだJJですが、扉を強行突破されるのは時間の問題。

指令室が制圧されれば、アメリカの16の都市に向けてミサイルが発射されてしまう。


侵入した敵のリーダーはアレグザンダー・ケッセル
アメリカ海軍特殊部隊であるSEALSの増援が到着するまで絶対に敵の侵入を阻止しなければならない…。


というのが前半の展開となっています。

この場面で敵のリーダーと話すのですが「フォートグリーリーは?」「下請けに頼んだ」「計画はどれくらい前から?」「6年前」とかそんなペラペラ話すのかな…。

この後もとにかく敵のリーダーであるケッセルさんがしゃべり過ぎで、ちょっとだれてしまいます。

味方の裏切り、ミサイル発射、そして最後の賭けへ

以前起きた、軍でのセクハラ問題や金による買収など様々な方法で扉を開けさせようと試みるケッセルですが、JJは応じません。

SEALSが到着するまであと1時間というところで、指令室までの2つの扉のうち1つが突破されてしまいます。

更に気絶していた仲間のビーバーが、敵の内通者だったことが明らかになり、ケッセルたちの侵入を許してしまいます。


敵に拘束されるJJたち。

1発目のミサイルも発射されてしまいますが、敵のスキをついたコリンズによって迎撃ミサイルを発射。
なんとかこれを阻止することに成功し、同時に再び指令室を取り戻します。

しかし、ケッセルは外部の部隊に指示を出しJJの父親を人質に扉を開けるよう脅します。

さすがに取り乱してしまうJJですが、父親はJJに「戦いをやめるな!」と叫び、銃声とともに通話は途切れてしまいました。


上官から奪ったコードで基地の施設廃棄プロトコルを作動させるケッセル。
SBX-1は崩壊を開始。崩壊してしまえばミサイルを止める手段がなくなり、すべてのミサイルが発射される。

少しでも時間を稼ぐため、シャー伍長が施設のバルブを閉めるため海上へ向かいますが、ビーバーに殺されてしまいます。
残ったのはJJひとりだけ。


残り時間とSEALSの到着時間を考えると、SBX-1が崩壊する方が早い。

一か八か、指令室を敵に明け渡すという最後の賭けに出るJJ

そして残りすべてのミサイルが発射され、物語はクライマックスへ向かいます。

まとめ

あまり詳しくないんですが、そもそも核ミサイル防衛施設って2つしかないものなの!?

ラスト、ケガしてなかったとしても海中に落ちて4分で屋上まで戻れる!?

それにビーバー!
ケッセルに対して「コリンズは危険だからすぐ殺せって言っただろ!」とか怒っておきながら、わざわざ防弾チョッキの部分を撃ったり、最後のシーンで後ろから銃を構えて近付いておきながら格闘で戦ったりお前はなんなんだ!

もうほんとに、終始ツッコミどころばかりだった気がしますが、終盤のアクションシーンは良かったです。


深く考えなければエンタメ作品として楽しめる方もいると思いますが、僕はダメでした


続編があるかもしれないそうですが、次回作があるならもっと設定などしっかり練って欲しいなと思います…。

なんだかんだ言って次回作が出来たら気になるので、ぜひ見てみたいですね。

タイトルINTERCEPTER / インターセプター
公開2022年
時間98分
監督・脚本マシュー・ライリー(監督・脚本)、クリス・ヘムズワース(エグゼクティブプロデューサー)
出演エルサ・パタキー、ルーク・ブレイシー、アーロン・グレネイン、マイエン・メフタ、ポール・シーザー
日本語吹替・字幕あり

ヤフー映画

評価 :3.5/5。

3.4

映画.com

評価 :3/5。

3.0

Filmarks

評価 :3/5。

3.1

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